こんにちは、あんずです。
本日は、ソーイングの幅をぐっと広げてくれるアイテムであるファスナーについて、各部分の名称やどんな種類があるのかについてまとめておこうと思います。
各部分の名称
まずは、ソーイングレシピを読む際にも知っておいた方が便利なファスナーの各部分の名称について。
- エレメント・・・ファスナーのメインになる噛み合わせの部分のこと。金属製や樹脂製がある
- テープ・・・エレメント横の生地部分
- スライダー・・・エレメントを開けたり閉めたりする結合部分
- 引き手・・・スライダーを動かすための持ち手
- 上どめ・・・閉めたときにスライダーがある側のエレメントの端
- 下どめ・・・開けたときにスライダーがある側のエレメントの端
※ちなみにファスナーの〇〇cmという長さは上どめ~下どめの長さのことを言います。
ファスナーの種類と特徴
では続いて、ソーイングにも市販品にもよく使われるファスナーの種類をまとめます。
金属ファスナー(メタルファスナー)
まずは金属ファスナー。
名前の通りエレメント部分が金属でできていて、色はシルバーやゴールド、アンティークな雰囲気のブロンズなどがメジャーです。
ファスナーとしては存在感がある見た目なので、シンプルな生地で作った作品を引き締めるアクセントとして使っても。クラシカルな雰囲気の布を使う作品などには、引き手がチャームになった金属ファスナーあたりがぴったりですね。
ただ少し重さがあるので、薄い生地で作るものよりある程度しっかりした生地で作る作品との方が相性が良さそうです。
ビスロンファスナー
続いてはビスロンファスナー。
エレメント部分は樹脂製で、金属ファスナーとくらべて色もサイズも豊富です。
軽くて耐久性もあるのでスポーツバッグなどにもよく使われていたりと、カジュアルな印象のファスナーです。エレメント部分がかちっとしていて開け閉めしやすいので、小さな子供が使うバッグなどにもおすすめです。
▽キルト生地とビスロンファスナーを使ったミニボストン。開け閉めが軽くて使いやすいです。
▽デコレクションズさんのキットで作りました
▽こんなカラフルなものも。ポップでかわいい♪
コイルファスナー
コイルファスナーはエレメントがコイル状の樹脂でできています。
こちらもビスロンファスナーと同様、色やサイズが豊富で金属ファスナーやビスロンファスナーと比べると柔軟性があるのが特徴。
また見た目もシンプルなので、あまりファスナー部分を目立たせたくない時にも使いやすいです。
洋服からバッグ・ポーチ類まで幅広く使われるファスナーです。
▽引き手のカラーが異なるタイプ。こちらもポップでかわいい!
フラットニットファスナー
続いてはフラットニットファスナー。
テープがニット素材でできていて、そこにエレメントが編み込まれています。エレメント部分がその他のファスナーに比べて薄く、ファスナー押さえがなくても縫えるのが特徴。
ニットなので柔軟性が高く、カーブ部分に縫い合わせる際にも「ファスナーだけ動きが硬くて縫いにくい!」とならないので初心者にもありがたいファスナーです。
こちらは薄くてコイルファスナーよりさらにシンプルな見た目なので、すっきりさせたいときにもおすすめです。
▽フラットニットファスナーを使ったポーチ
ビスロンやコイルファスナーと比べるとカラー数は少なめに感じますが、一通りのメインカラーは近所の手芸屋でも揃っていたのでこちらも比較的手に入りやすいファスナーと言えます。
コンシールファスナー
最後はコンシールファスナー。
エレメント部分が表に出ないので、主にスカートの横チャックなど外から見えないところで使うファスナーです。
洋服づくりの際にとくにありがたいファスナーですね。
まとめ
いかがでしょうか。バッグから小物、洋服まであらゆる布もの作品に使われるファスナー。
慣れるまでは種類も多くつけ方もやや複雑なので戸惑いますが、使いこなすと一気にレベルが高く使いやすい作品が作れるようになりますよね。
おすすめのシーンはそれぞれ書きましたが、それ以外の使い方でも生地の柄や色合いによって思わぬベストな相性が見つかるかもしれません。そんなところもまたハンドメイドの楽しさですね。
みなさんもぜひ、生地や作品のイメージにぴったりのファスナーを探してみてくださいね。
ではまた次回!
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*こちらもご参考に*
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