こんにちは、あんずです。
冬季オリンピック中にはテレビでもちょくちょくアイスホッケーの試合が放送されていますが、
「ルールがわからない」
という声をよく聞きます。個人的には、アイスホッケーは他のスポーツにはない面白さがふんだんに盛り込まれていて観戦するのにもってこいのスポーツだと思うので、
もっとたくさんの人にその面白さを知ってほしく、「これだけ知っていれば楽しめる!」と思う基本ルールをざっくりとご紹介したいと思います!
人数・時間・点数
氷上には6人VS6人
氷上には1チームでプレイヤー5人+ゴールキーパーの合計6人が乗ることができます。(プレイヤー5人の内訳は、左・右フォワード+左・右ディフェンス+センターです。)
ベンチには、ほとんどの大会で22人まで入れます。
面白いのは、氷上メンバーとベンチにいるメンバーの交代はタイミングも回数も自由ということ。
疲れる前に交代というのが鉄則なので、がっつり試合続行中でもタイミングを見ながら1分程度でどんどん選手が交代しているんです!せわしない笑
基本的にはプレイヤー5人1組で「セット」を組んでいて、タイミング的に可能なら交代も5人まとめてかわることが多いです。
20分×3回(ピリオド)
試合時間は、20分×3回。1回分をピリオドと呼び、「第1ピリオド」「第2ピリオド」と表します。20分は、試合が止まった時には時計も止められるので正味の20分。実際にはもっと時間がかかります。
ピリオドの間には15分の休憩が挟まれ、大きな試合ではその間に製氷車が氷上を回って氷を綺麗にしたりもします。
1回ゴールに入れば1点
点数はいたってシンプル。サッカーのように、1度パック(下記参照)がゴールに入れば1点です。
↑パック。ゴム製ですがとても硬いです。
これだけ知れば!ルール3つ
アイスホッケーを見ていると、なんでもっと先に進まないんだ?なぜみんなそんな動きをしたんだ?などと思うことが出てくると思います。それには下記のようなルールが関係しています。
オフサイド
サッカーにもオフサイドルールがありますが、アイスホッケーでも「攻める時にボール(パック)より先に越えてはいけないライン」があります。それが、青く引かれている線です。
この線を、パックより先に越えるとオフサイドとなり試合が中断されます。
さぁ攻めるぞ!というタイミングでぐんぐん相手陣地に行きたいところですが、パックが青いラインを越えていなければ入ることはできないので、「先で待つことはできない」ということですね。
青ラインあたりでパックを持っていない攻め側のプレイヤーが急にストップしたりしているのは、パックが先に青ラインの先に入るのを待っているのですね。
そして、うまく相手のゴール近くで「さぁシュートをねらうぞ!」という状況になっても、なにかの拍子でパックが青ラインを越えて戻ってしまったら攻め側のプレイヤーは全員一度青ラインから出て攻めなおさなければなりません。
もどかしいっ
アイシング
もうひとつ、よくみられるのがアイシング。
攻められている側の気持ちになれば、↑のオフサイドルールを利用してとにかく自陣の青ラインからパックを出したい、となりますよね。
(そうすれば相手チームのプレイヤーも一旦みんな青ラインよりむこうに出て行かないといけないので)
さらに言えば、その勢いで相手チームの陣地までパックを思いっきり打ってしまいたくなるところですが、そうなるとただお互いパックをおもいきり長距離打ちあうだけのつまらない試合にもなりかねません笑
それを防ぐためのルールがアイシングです。
センターラインより自陣側から打ったパックが、
相手陣地内でだれも触れることなく相手のゴールが置かれているライン(アイシングラインとも呼ばれます)を越えたらアイシングとなりプレーが止まり、
自陣深くの場所から仕切り直しの上、交代もできません。しんどっ
ただし、パックを打った方のチームのプレイヤーが先にパックに触れると審判に判断されたときは、そのままプレーは続行されます。
ペナルティしたら反省室行き
もうひとつ、アイスホッケーならではのルールとして、ペナルティをした選手は「ペナルティボックス」と呼ばれる氷上外のスペースに規定の時間出なければなりません。反省室送りですね。
ペナルティにもさまざまな種類がありますが、一番多いのは2分間の退場となる「マイナーペナルティ」。
その間は、プレイヤーが少ないまま試合を進めなければなりません。ペナルティによってはもっと長いこと出ていなければならないこともあります。
プレイヤー5VS5という少人数で1人欠けるのは一気にピンチに近づいてしまいます。そんな状況をピンチのチームから見て「キルプレー」「ショートハンド」と呼んだりします。(ちなみに有利なチームから見ると「パワープレー」と呼びます)
じゃぁみんながどんどんペナルティしたらみんないなくなっちゃうの?というところですが、
プレイヤーは最低3人は氷上に残っていいルールがあります。3人以上がペナルティをしたら、最初の1人目のペナルティから消化して、その退場時間が終わり次第、未消化のペナルティが開始されます。
「キルプレー」の状態が長く続くことになるので、ピンチにはかわりないですけどね。
細かく言うともっといろいろとルールがありますが、これだけ知っていればきっと観戦していても楽しめると思います。
アイスホッケーはどんどんとすごいスピードで試合が展開していくので、スポーツ観戦を普段しない人でも飽きずに楽しめるかもしれません。「氷上の格闘技」と呼ばれるほどの迫力あるスポーツをぜひ楽しんでみてください♪
ではまた次回!
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