こんにちは、あんずです。
本日は、4回目のグリーンコープ商品の検証でマーガリンを取り上げたいと思います。
パン食には欠かせないバターやマーガリン。こどもにはまだ使わせていませんが、私自身が食パン大好きかつバターやマーガリンも大好きでありまして。
金額のことを考えるとバターよりもマーガリンの方がだんぜん家計に優しいのですが、いつのころからかマーガリン=身体に悪いというイメージがすっかり定着していますよね。
本日は、その「悪い」と言われる理由と共にグリーンコープで買えるマーガリンはどうなの??というところを検証してみたいと思います。
マーガリンが身体に悪いと言われる理由
マーガリンの悪いウワサの理由はずばり「トランス脂肪酸」という成分。
マーガリンの主原料である植物油は常温では液体のため、水素添加という化学処理によって個体に加工しますが、その加工の工程で分子構造が変化し、「トランス脂肪酸」が生成されるそうです。
そしてこのトランス脂肪酸をとりすぎると悪玉コレステロールが増えて善玉コレステロールが減ることになり、それにより動脈硬化や心臓疾患などいろいろな疾患にかかる可能性が上がるということなのですね。
マーガリンの他にもトランス脂肪酸を含む食品はたくさんあり、ショートニングやファストスプレット、またこれらを原料にしたパン・ケーキ・ドーナツなどの洋菓子や揚げ物にも含まれています。
全部好きなんですけど。
そんなトランス脂肪酸と切っても切れない関係であるマーガリンですが、グリーンコープではどのような原材料と対策がとられているのでしょうか。
バターが含まれたものなどいくつか種類があるグリーンコープのマーガリンですが、今回はシンプルな定番マーガリンである「ホワイトソフトマーガリン」で検証したいと思います。
雪印メグミルク「ネオソフト」VSグリーンコープ「ホワイトソフトマーガリン」
本日の検証相手は、「パンにはやっぱり~♪」でおなじみのロングセラー商品、雪印メグミルクの「ネオソフト」です。昭和43年に発売された商品ですが今でも必ずと言っていいほどスーパーに並んでいますよね。添加物という点では果たしてどうなっているのでしょうか。
まずは気になる原材料から。
原材料
【グリーンコープ】
コメ油、食用精製加工油脂、パーム油、脱脂粉乳、食塩/乳化剤、香料、(一部に乳成分・大豆含む)
※トランス脂肪酸含有量 100g中1g未満。
【ネオソフト】
食用植物油脂、食用精製加工油脂、食塩、粉乳/乳化剤、香料、着色料(カロテン)、(一部に乳成分・大豆を含む)
※トランス脂肪酸含有量 100g中0.8g。(10年前とくらべ10分の1にまで改良している)
いかがでしょうか。注目ポイントがいくつかあるので分けて紹介します。
トランス脂肪酸
注目のトランス脂肪酸は、意外にもほぼ同じくらいの含有量だということがわかりました。
ちなみにとくにトランス脂肪酸対策をしていないマーガリンでは、100g中14g以上トランス脂肪酸が含まれているものもあるようなので、それぞれの企業努力が垣間見える数字と言えそうです。
油脂類
そしてメインの原材料である油脂類ですが、
- 食用植物油脂(ネオソフト)
- 食用精製加工油脂(ネオソフト/グリーンコープ)
- コメ油(グリーンコープ)
- パーム油(グリーンコープ)
こんなにいろいろな油の種類があると何が何だかわからなくなりますね。
雪印メグミルクのHPを拝見すると、、
「食用植物油脂」はサラダ油の原料でもある大豆、菜種、トウモロコシ由来の油脂がよく使われます。しかし、これらの油脂は常温で液状であり、これにマーガリンに求められる硬さ、口どけの良さを付与するために、「食用精製加工油脂」を配合しています。
この「食用精製加工油脂」の中に硬化油脂(水素添加して固体状にした油脂)があります。この硬化油脂を製造する工程でトランス脂肪酸が生成されます。そのため、硬化油脂を使用しているマーガリン類にはトランス脂肪酸が含まれていることになります。(雪印メグミルクHPより)
とのこと。つまり今回で言うと、食用精製加工油脂がどちらにも配合されている以上、それによりどちらにもトランス脂肪酸は含まれているということなのですね。
ネオソフトの一番目に記載がある食用植物油脂は、
当社では、2~4種類の食用植物油脂を原料としています。主に「大豆油」「コーン油」「菜種油」「パーム油」等を使用しています。
(雪印メグミルクHPより)
とのことなので、グリーンコープに記載のパーム油とほぼ同じものだと考えてよさそうです。
一つ違うのが、グリーンコープの方の一番目に書かれている「コメ油」。
あまりピンとこない種類ですよね。
食品表記のルール上、使用している重量が一番多いものから順に記載されているはずなので、グリーンコープのマーガリンに最も多く含まれる油ということになりますが、いったいどんな油なのでしょうか。
コメ油
コメ油(米油)とは、米ぬかから抽出される植物油を指すようです。そしてこのコメ油は油の中でも”嫌われ者”ゾーンには属さないようで、
- コレステロール値を下げる効果がある
- 美容に良い成分(ビタミンE、トコトリエノール、γ-オリザノール)が含まれている
- 酸化に強く、油酔い物質(アクロレイン)の発生が他の油の比較して少ない
などなど、GOODポイントが注目されています。
グリーンコープのマーガリンは、食用精製加工油脂を使用しているのでトランス脂肪酸の含有はしていて悪玉コレステロールが増えてしまうおそれがあるものの、米油を使用していることでコレステロール値を下げる効果も同時に期待できる
ということですね。
それぞれの割合や効果の強さがわからないのでプラマイゼロと言えるのか結局トランス脂肪酸の悪さの方が勝つのかはわかりませんが、
コメ油の全く入っていないネオソフトと比べるとこちらを最も多い重量分使用しているグリーンコープの方が安心には一歩近いと言えるでしょう。
味
続いては味。
グリーンコープのマーガリンはふわっとしたミルクの香りがあって個人的には「好き」な部類でした。さくっと小麦の香ばしさが楽しめるグリーンコープの食パンと相性がいいです。
味の好みは個人差がありますが、私としてはやさしいミルク風味のグリーンコープの勝ち。
価格
最後は価格です。
グリーンコープ ホワイトソフトマーガリン 352.08円(税込) 450g
雪印メグミルク ネオソフト 200円~300円(税込)(店舗によって価格差が大きめ) 300g
思ったよりは価格差がないですね。特価中ならネオソフト、定価程度なら量で考えるとグリーンコープの方が安い場合もありそうです。
ということでここは引き分けとしましょう。
結果
- 【原材料】 グリーンコープwin
- 【味】 グリーンコープwin
- 【価格】 ひきわけ
ということで、グリーンコープの勝利となりました!
今回は負けになったネオソフトですが、トランス脂肪酸の含有量に関しては「昔からある定番商品=体に悪い成分も多そう」なんていう先入観を覆す良い意味で予想外な結果になりました。
これだけ添加物が叩かれる世の中になったらいやでも対策していく方向になるのでしょうね。
消費者としてはそんな商品が増えていくとうれしい限りですが。
とはいえ、バターにしてもマーガリンにしても摂りすぎが良くないことは間違いないので、おいしい朝食を長く続けるためには少しでも安心できるものを適量で取り入れていきたいところです。
ではまた次回!
コメント
とても参考になりました。トランス脂肪酸は牛乳や母乳などの脂肪にも何%か混ざっているらしいので、1%未満のマーガリンならそこまで気にする必要はないのかもしれませんね。
コメントありがとうございます^^
マーガリンのように使用頻度の高い食品こそ、原材料に納得した上で選びたいですよね!参考にして頂き嬉しいです^^