こんにちは、あんずです。
今日は、子供服のハンドメイドでよく使われる種類の布のことについて勉強ノートのつもりでまとめたいと思います。
まず知っておきたい基本のポイントがこちら。
布には大きく分けて伸びるものと伸びないものがあり、
- 伸びるものをニット
- 伸びないものを布帛(ふはく)
と呼ぶ。
ニットと布帛、どちらもハンドメイド子供服を作る際に使われますが、
今回はニットについてその種類と主な用途をまとめます。
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そもそもニット生地とは?
「ニット」といえば毛糸でつくる編み物のイメージがありましたが、
「ニット生地」もそのイメージの通りで、糸を「織る」のではなく「編んで」作られた布のことを指します。
編み方や使っている糸等で種類が分かれますが、
- 伸びること
- 保温性
この2点が、ニット生地すべてに共通する特徴と言えます。
この特徴から秋冬の衣類に多く使われるようですが、Tシャツやパーカーなど春夏に着ている服も実はニット生地で作られているものがたくさんあります。
ハンドメイド子供服でも、Tシャツやパーカー、カーディガンやスパッツ等、
ニット生地で作ると着心地もよく売り物のように”使える”服になるものがたくさんあります。
子供服によく使われるニット生地とその用途
では、ハンドメイド子供服を作る際に使うニット生地にはどんな種類があるのでしょうか。
それぞれの伸縮性によって、
【メイン(身頃等)に使う生地】と【襟や袖口に使う生地】
で分けて扱われることが多いので、ここでも分けてご紹介します。
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メイン(身頃)に使うニット生地
まずはメインに使う生地から。
ニット生地はすべてに伸縮性がありますが、その伸び具合は種類によってさまざま。
伸縮性はテンションという言葉で表され、テンションが高い(よく伸びる)、テンションが低い(あまり伸びない)と表現されます。
テンションが低めの種類を使う場合は特に、襟もとや袖口を伸びる別の布で作らないとせっかく作ったのに頭が入らない!というようなことが起こってしまいます汗(←経験済)
ではそれぞれ見てみましょう~
スムース
- 肌触りがよく滑らか。表と裏の編み目が同じ。
- 糸の密度がフライスより高く、端が丸まりにくい。
- テンションは高め(よく伸びる)
- Tシャツ、キャミソール、ベビーウェア、薄手パーカー等
▽フルーツ柄スムースニット。無地~可愛らしい柄物も多いです。
天竺
- 「メリヤス編み」で編まれ、表は縦に筋が見え、裏と編み目が違う
- 使用する糸によって厚手タイプ、薄手タイプと種類がある
- 生地端は丸まりやすい
- テンションは低め(あまり伸びない)
- Tシャツ、カーディガン等
▽薄手タイプの天竺ニット。スムースより薄いので夏物作りに向いています。
フライス
- 表目と裏目を交互に編んだ「1目ゴム編み」
- 表側と裏側の表情は同じで、横によく伸びる
- 身体にフィットするものを作るときに向く
- テンションは高め(よく伸びる)
- Tシャツ、スパッツ等
▽あまり多くないですが、柄物も見つかります。
接結
- 2枚のニット生地を接結糸で絡み合わせた生地
- やわらかく、保温性にも優れている
- 表と裏で柄違いのものもある
- テンションは低め(あまり伸びない)
- Tシャツ、薄手トレーナー等
▽リバーシブルが楽しめるのは接結ならでは
裏毛・裏起毛
- 裏毛は裏側がパイル状に、裏起毛は裏側に起毛加工がされていて暖かい
- 厚みがある
- 裏毛・裏起毛共にテンションは低め(裏起毛の方がさらに低め)
- スウェット、トレーナー等
▽秋冬に活躍するあったか生地。厚みがあるので縫いにくくなることもあるので注意。
個人的には初心者にはスムース生地がおすすめです。生地の厚さも厚すぎず、テンション高めで多少歪んでもなんとかなるし、生地端がまるまりにくいので縫いやすいです。
襟、袖口、ウエストに使うニット生地
続いては、よく「リブ生地」と呼ばれている襟や袖口などに使う生地です。
頭を通す襟口や手を通す袖口は「通らない」ということが起きないように、テンションが高め(よく伸びる)なことに加え、ちゃんと戻る生地でないといけないですよね。
そこで、襟や袖口、ウエスト等にはよく伸び、よく戻る種類のニットを使います。
スパンテレコ
- スパンデックスと呼ばれる弾性繊維が混ざったゴム編みの生地
- 畝が表と裏両面に出て、横によく伸びる
- 糸の太さによって薄手~厚手まである
- トレーナーの襟や袖口に
▽畝が特徴。身頃に合った色合いを探せます。
スパンフライス
- スパンデックスと呼ばれる弾性繊維が混ざったゴム編みの生地
- フライスよりも横によく伸び、戻りもいい
- 一般的にはスパンリブより薄め
- Tシャツの襟や袖口に
▽スパンテレコと違ってフラットな見た目。こちらも色は豊富なので身頃に合う色を探せます。
*スパンテレコとスパンフライスの使いわけについて*
似た性質を持つこの2種類は、主に身頃に厚みを合わせて使います。
- スパンテレコ・・・身頃を裏毛や接結など比較的厚みのあるニット生地で作る場合。(ただし糸の太さによっては薄手のものもあるので買う時は厚みに注意)
- スパンフライス・・・身頃をスムースやフライス、天竺など比較的薄めのニット生地で作る場合
あくまで目安ですが、ソーイング本でもこのような厚みに合わせた組み合わせがほとんどです。
市販のトレーナーやパーカーも袖口や裾が畝の入ったスパンテレコになっているものをよく見ますよね。
このほかにもニットに分類される布地はいろいろとありますが、いくつかの子供服ハンドメイド本や布販売のサイトを見る限り、このあたりが定番のようです。
娘の出産をきっかけにハンドメイドを始めてからずっとリネンなど伸びない生地で子供服製作をしていたのですが、
ニット生地を扱うことでTシャツやパーカー、カーディガン等、年中着られるような服を作れることを知り、わくわくしています。
今後実際にいろんな種類の生地で作成していくので、その都度縫い心地などご紹介していきたいと思っています。
ではまた次回!
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