39時間40分かかった初産の話

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あんず
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こんにちは、あんずです。

2015年の8月に、予定日より1週間遅れて産まれた娘。

お産にかかった時間は39時間40分というなかなかの長丁場になりました。

私の周りで聞く限り最長クラスに近いので、どんな流れだったのかとここまで長引いた原因をご紹介したいと思います。

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39時間40分かかった初産の話

1日目 午前3時ごろ 実家で就寝中、陣痛らしきものがくる

陣痛らしきものが来たのは日曜日の明け方でした。

里帰りをしていたので1か月ほど前から実家にいましたが、土日は主人も泊まりに来ていたので隣で寝ていました。

ずぅぅん、、

という痛みで目が覚めて、ついに来たか!?とドキドキしながら間隔を図ったところ、5~7分間隔だということを確認。

「痛くなってきた~」と主人を起こして、病院に連絡。

 

もうしばらく自宅待機でも来てもらってもどっちでもいいですよ~

 

という塩めな対応をされつつ、動けるうちにと思い準備を整えて病院に向かいました。

診察の結果、まだ出てくるには時間がかかると判断されていったん病室(個室)へ。そのまま痛みが強くなるのを待つこと19時間、、

病院来るのが早すぎたのかな~と思いつつも、もう普通に歩ける状態ではなかったです。

ただ、痛みの波が来ていない1分2分の間に朝食や昼食はかきこめるレベルでした。

そしてのちにこの日の昼食に出たカレーが出産の体力を作ってくれたと感謝することになります。

 

1日目 午後11時 観察室へ

夜明け前に病院についてからすでに19時間ほど経過し、痛みはどんどん強くなって間隔も2~3分になっていたものの、なかなか子宮口が開かない状態でした。

 

が、半ば頼み込んで診察をお願いした結果「そろそろ観察室(分娩室の一つ手前の部屋)に行きましょう」という判断をしてもらい、観察室へ移動しました。

 

しかし

 

この観察室での時間が想像を超える地獄タイムとなることはこの時は思っていませんでした。。

 

時間はどんどん経過していき、痛みはさらに強くなるもののなかなか産まれるレベルには達しません。

 

午後11時に入室してから、気付けば夜中、そして明け方。。。

途中食事をとることなんてまったくできず、もちろん一睡もできません。腕には点滴を付けてもらい、栄養を補給していました。

普段は注射が苦手な私ですが、この時は腕にささった針の痛みで少しでもお腹の痛みがまぎれるきがしてむしろさしてくれくらいの気分でした。

 

体は疲れているので痛みと痛みの1分程度の間にふと眠りそうになるのですが、その間は息を整えないと次の痛みに耐えられないので眠らないように痛みの間もリラックスしきれないのがつらかったです。

 

一つはっきり言えるのは、テニスボールだとか陣痛の痛み用の対策はどれも無意味だとということです。

 

感覚的には、お腹を車のタイヤで踏まれて背中を象に踏まれているくらいの痛みです。(いや、踏まれたことないですけどね。)

 

 

そんな痛みの中でテニスボール押し付けられても微塵の効果もないことは想像していただけると思います。

 

そんなつらい時間の中で徐々に私は発狂していきました。。痛み以外の記憶がほとんど残らないほどに、他を意識していられない状態でした。

 

この時体温計で熱を測られて40℃近くまで上がっていたことを覚えています。

体は限界を迎えそうなのに、痛みは容赦なく訪れる。。このまま死ぬんかと思ったりしたけれど意識はなくならない。。

 

妊娠中は、産まれるときにお尻が裂けたり会陰切開をしたりという情報に恐怖を抱いていましたが、ここにくるともうどうでも良くなり、

裂けても切ってもなんでもいいからはやく終わってくれ!!

という気持ちになっていました。

ちなみにここまでなんとかもっていたのは前日に食べたカレーがめっちゃ頑張ってくれていたからだと思います。

2日目 午前9時 先生登場

そして時間は2日目の午前9時。病院に到着してから30時間近く経過していました。

 

かなり強い痛みが止むことなく一晩が明け、もう体も精神もボロボロになりつつあったころ、先生が様子を診にやってきてくれました。

このときは、やっと次の段階に入るのかなという期待で先生が神様に見えました。

 

しかし診察の結果、子宮口は開いているけどまだ赤ちゃんが下りてきていないとのこと。

分娩室にはまだ早いという見解に、また地獄に戻るのかとここでも精神ノックアウト寸前でした。

ただ、それまでNGだったイキミOKが出たことは大きかったです!(それまでも耐え切れずそれなりにイキんでましたが)

 

そのあとも待てども待てども赤ちゃんが見えてこず、そのうち陣痛の痛みがピークからほんの少し落ち始めてきたのです。

 

2日目 正午 促進剤投与

 

 

原因は、体力の限界。

ここまで来てまたふりだしに戻るとか地獄すぎる。。と、促進剤をお願いしました。

契約書のようなものの説明をされましたが、とにかく早く打ってくれ!!心の中で叫んでいました。

そしてすでに腕についていた点滴に促進剤が加えられ、とうとう最終の分娩へ向けて痛みもピークに向かうことになります!

この促進剤後の痛みはのたうちまわって叫ばずにはいられないくらいの強烈なものでした。

破水したのもこの痛みのピーク時。そのときは一瞬冷静にあ、破水した。と感覚でわかりました。

そんなこんなで、観察室だけで15時間半近くかかることになりました。

付き添ってくれた主人と母にほんとうに感謝。妖怪のように暴れ苦しむ姿をみせても引かずに応援してくれてありがとう。

 

2日目 午後2時半 分娩室へ

 

 

そして促進剤投与から2時間半、

診察の結果赤ちゃんが見えてきたので分娩室へとの指示が!

うれしさのあまり痛みをやや忘れてテンションが上がっていきました。アドレナリンてやつですね。

分娩室ではよくテレビなどでも見る足を開いて座る台に乗り、力を入れるための取っ手を握ります。

もうここまできたら力の限りイキめばいいので、アドレナリンに乗じて全力でイキみ続けました。

頭がみえてきてます~!と鏡越しに赤ちゃんの髪の毛を見たのもこの時でした笑

 

2日目 午後3時17分 誕生!時間がかかった原因は。。。

そして分娩室に入って45分程度たったころ、頭が半分出たようで、もういきまなくていいですよ~という指示があり、その通りにするとするんっと全身が出てきた感覚がありました。

やっと誕生です!

その時の感覚は今でも鮮明に覚えています。

元気な泣き声を聞きながら、感動で泣く体力も残っておらず笑、

おお、元気や、生きとる、出てきた、ふぅ、

とぼーーっと全身のいろいろな箇所がマヒしているような感覚でした。

分娩室に入ってから出てくるまでの時間はとても早く感じていて、15分くらいかな~と思いきや45分くらい経っていました。

なので、私にとってテレビでよく見る分娩室はつらかったり怖かったり痛みと戦った記憶はまったくなく、むしろテンションあがりまくりのハッピールームです笑

 

産まれてすぐの娘をカンガルーケアで胸元に連れてきてもらったものの、汗だくだくで二日間お風呂にも入っていない自分の体に触れさせていいものかとちょっとためらったことを覚えています。

その時に言われたのが、

赤ちゃん、出てくる向きが逆だったね

という話。

足からでてくる逆子とは違い、頭から出てきてはいるものの、普通、赤ちゃんの顔は下向き、床むきでてくるのが正常。

しかし娘は、上向き、天井向きで出てきていたとのこと。「おかあさんのお顔早くみたかったのね~」

ってそれもあって出てくるのに時間がかかったんじゃないの!?娘よ!

と、内心つっこみながらも40時間近くを一緒に耐え抜いて元気に産まれてきたちいさな体にもう愛しさ爆発母性爆発になった私なのでした。

 

後から知った話ですが、こういった旋回異常が起こると思った通り赤ちゃんがなかなか降りてこられず時間がかかるのだそう。

それだけでなく通常分娩では難しくなり、子宮口全開までの陣痛を耐え抜いた末に帝王切開になるというパターンもあるようです。

出産は本当に最後まで何が起こるかわからないですね。

 

何とか元気に産まれてきてくれて本当によかった。。

 

そのあとは娘はおくるみでつつまれたり私は縫合など後の処理を受け、寝た状態のまま病室へ運ばれました。

 

これから初産を迎えるママへのアドバイス

最後に、これから初産を迎えるママへ私なりにアドバイスをいくつか。

  • 食べれる段階で栄養はできるだけ取っておくべき(吐いちゃう人もいるので注意ですが)
  • イキミOKが出たら、細かくイキむのではなく一回を長めにして全身の力を込める
  • テニスボールは不要←

といったところです。

案ずるより産むが易し

と言ったのはどこの誰だか知りませんが、私にとってはウソつけぇ!とつっこみたくなる言葉です笑

しかし同時に、

想像以上にわが子かわゆし

だということも知りました。

人生で感じたことのない痛みの後は、人生で感じたことのない幸せを手に入れることができます。

痛みは1日2日で終わりますが、そのあとはがんばってよかった~~と思える日々が必ず来ます。

なので、心配しすぎず、いっちょやってやるか!くらいの意気込みでがんばってくださいね!

 

ではまた次回!

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