【初心者向け】アイススケートの滑り方5:カーブでクロス

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~初心者向け*アイススケートの滑り方シリーズについて~

このシリーズでは、数年間初心者向けのスケート教室の先生を経験した管理人が基本文字だけで説明する「読むだけのスケート教室」として、6つのテーマに分けてスケートの滑り方のコツやポイントをご紹介しています。

「初心者向けのスケート教室に行ってみたいけど時間がない・・」「アイススケートを楽しみたいけど何に気を付ければいいの?」「久しぶりすぎて滑り方がわからない!」「デートで恥ずかしいことにならないようにこっそり下調べしておきたい!」

こんな方々へ、本当に伝えたいアイススケートの滑り方のコツをまとめています。

「リンクでちょっと目立てるくらいすいすいっとカッコいいフォームで滑れるようになること」を目標にまとめているので、ぜひ試してみてくださいね♪

【各テーマ】*全く初心者の方は第1回から読むことをおすすめします*

  1. 靴の選び方と履き方
  2. 氷上での最初の一歩
  3. ななめ前がミソ!
  4. ストップするには
  5. カーブでクロス
  6. バックスケーティング

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【初心者向け】アイススケートの滑り方5:カーブでクロス

初心者向けアイススケートの滑り方シリーズ第5回!

本日のテーマは、「カーブでクロス」です。

フィギュアスケートの選手が滑っているところを見ると、カーブをまがるときに足をクロスさせているのを見たことがあるかと思います。

あれは、スピードを落とさず、なおかつ勢いをつけて自然にカーブを曲がるための動きです。

今回はそのクロスの動きに挑戦してみましょう!

 

これに挑戦するためには、「片足に体重を乗せられる」という前提が必要です。

まだ両足が氷に着いていないとぐらぐらする、という段階であれば、根気よく片足に体重をのせて滑れるようになってから挑戦してくださいね。

▼このあたりの回をご参考に▼

1:靴の選び方と履き方

2:氷上の最初の一歩

3:ななめ前がミソ!

では、行ってみましょう!

まずは1歩だけ

ほぼすべてのリンクは一般滑走では「左回り」というルールがあるので、

今回は左向きのカーブを曲がれるように、外側の右足を左足にクロスさせるという形で進めます。(もちろん、右回りのカーブだったらすべての説明の左右が逆になるだけです)

まずは手すりを持ってでいいので、下記の1~3を繰り返してクロスのイメージを掴みます。

  1. 左足一本に体重を乗せてから、右足を前から左足の左側にクロスさせて氷につけます。この時、右足のひざを軽く曲げます。
  2. 足がクロス状態になったら、体重を、クロスさせた右足一本に乗せます。右足のひざはまだ曲げたままでキープします
  3. 体重の乗っていない左足を、左側に戻します。その時、右ひざも伸ばします。

これでワンセットです。

なんか文字にするとどえらいことしてそうですが、ペッとおわる動作です。ご安心を。

1~3で一歩左に進んだ状態になっていれば、合ってます。右足を踏み込むときにかるく膝を曲げることを忘れずに。

一文にすると、

体重左足→右足クロスして膝まげ→体重右足→左足もどす

という動きです。

これを繰り返して、まずは足をクロスさせる感覚を覚えましょう

慣れたら手すりから手を放して、カーブ付近でゆっくりと進みながら、自分のタイミングでそっと試してみてください。

あんず
あんず

まっすぐ進みながらできるものではないので、必ずカーブ付近で試してくださいね

慣れるまではけっこう怖いかと思いますが、片足に体重を乗せることができていれば案外すんなりうまくいくかもしれません。

ここまでできたら、形はOKです。

でも、もっとスムーズにかっちょいい感じにしたいのよ!と言う方はちょっとややこしい話ですがお次をどうぞ*

スピードをつけるには

スピードをつけてスムーズなクロスをするためには、いくつかのポイントがあります。

刃の角度とエッジを意識する

まずは、スケートの刃の角度とエッジを意識することです。

あんず
あんず

あ、なんかややこしそ。て感じですよね。すんませんややこしめなこと言います。

これがクロスの最大のポイントとも言えるのですが、フィギュア選手たちはクロスの際、ただ左右の足に体重を移動させているわけではありません。

スピードをつけるために、漕ぎながら進んでいます。

漕ぐとは、スケート靴の刃で、氷を押し蹴りながら進んでいると言い換えられます。

3:ななめ前がミソ!でもお伝えした通り、スケート靴の刃は包丁のように鋭利にとがっているわけではありません。

このように、ある程度の厚みがあって氷に接する面にはエッジと呼ばれるクボミがあります。

このクボミがあることで、左右に引っ掛かり(いわゆるエッジ)が出ます。そして、足の内側の引っ掛かりをインエッジ、足の外側の引っ掛かりをアウトエッジと呼びます。

そしてクロスの際には、曲がりたい方向に刃を傾けて氷を押し蹴るため、

左回りの場合は下記図のように刃が左に傾くことになり

右足のインエッジで氷を押し蹴る⇒左足のアウトエッジで氷を押し蹴る

という動きの繰り返しで勢いをつけることになります。

この「エッジを使った押し蹴りの繰り返し」でぐんぐんスピードを出して漕いでいるのですね。

貸靴を使いながらこのエッジを使いこなすのはなかなか大変だとは思いますが、刃の角度と、エッジで押し蹴る感覚をイメージしながらクロスするだけでもきっとちがってくると思います。

数回連続でクロスしてみる

1歩のクロスに慣れることができたら、2歩、3歩と連続でクロスをしてみましょう。

上記のエッジで押し蹴ることを実行しながら2歩3歩進めば、驚くほどスピードがでるのでご注意を。

そして、その状態まできたらもう初心者の域を一歩出れたと思っても大丈夫です!

手の位置

もうひとつ、クロスに挑戦する上では手の位置も大切になります。

左回りの場合、右手は体の前に、左手は体の横~後ろくらいにまっすぐ伸ばして固定しましょう。

簡単にいうと、上半身が足の動きとちぐはぐな方向に行かないように、手で止めるわけです。

ぺん太
ぺん太

足が左に曲がろうとしてるのにリキみすぎたり怖がってるせいで上半身が右側に回りそうなんはよく見る光景でっせ

バランスを崩して転倒にもつながるので、しっかり手の位置も覚えて実践してみてくださいね。

ポイントまとめ

では最後にポイントを確認しておくと、

 

  • まずは手すりを持って「体重左足→右足を前からクロスして膝まげ→体重右足→左足もどす」という足の動きと重心のかけかたを確認する
  • 手すりに慣れたら実際にカーブでそっと1回だけやってみる
  • それにも慣れたら、刃の傾きやエッジで漕ぐことを意識してみる
  • 何度か連続でしてみる
  • 上半身が曲がりたい方向と逆に回らないように手・肩の向きに気を付ける

 

となります。

 

家族や友人とスケートに行った時、カーブですっとクロスができたらちょっとかっこいいですよね。ケガをしないようこっそり練習してから、披露してみてくださいね。

今回は、以上です!

スケートレッスン最後は、バックスケーティングのお話です!

ではまた次回~

 

*最後の回はこちら*

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